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不動産投資でプラスにするキャッシュフローの計算式とは?所得や利回りとの違いなど重要な計算式や方法を解説

不動産投資のキャッシュフローの計算式と注意点

不動産投資におけるキャッシュフロー計算方法

$$ 家賃収入 – (経費 + ローン返済額 + 税金 )$$

「キャッシュフロー」とは「現金の流れ」の意味です。

不動産投資のキャッシュフローは「収入 – 支出」で計算します。

具体的に「収入」となるもの、

「支出」となるものを見ていきましょう

収入支出
家賃収入管理費用
(例:管理会社への手数料)
駐車場収入修繕費用
(例:建物の修繕や改装費用)
共益費収入税金
(例:固定資産税、所得税)
その他の収入
(例:広告収入)
保険料
(例:火災保険、地震保険)
融資返済
(例:ローンの元金返済、利息支払い)
空室損失
(例:入居者がいない期間の家賃収入の減少)
その他の支出
(例:広告宣伝費、不動産所得に関する手数料)

不動産投資におけるキャッシュフローの注意点

キャッシュフローの計算は不動産投資で重要となりますが、

減価償却費による税金の負担軽減が考慮されていない点に注意が必要です。

不動産投資では「ローンの元本返済」が帳簿上の「減価償却費」を上回ってしまう時期が存在します。

その時期を過ぎると、

帳簿上は黒字でも減価償却費を計上できないことで所得と利益が増加し、

所得税・住民税など税金の負担が増え手元のキャッシュが減少してしまうのです。

※ 不動産投資をする前に、キャッシュフローの試算と合せて、税金シミュレーションも必要

不動産投資のキャッシュフローのシミュレーション例

ステップ①投資物件の必要情報をそろえる

  • 物件情報 (築年数:15年、平米数:65㎡、販売価格:2,500万円)
  • 購入諸費用:75万円 (販売価格の3%程度)
  • 家賃:10万円/月
  • 管理費:0.5万円/月
  • 修繕積立金:0.6万円/月

上記に列挙した情報は不動産の物件概要に記載があります。

ステップ②ローン返済額を計算する

次に、以下の毎月の返済金額の計算式に当てはめ、毎月のローン返済額を把握します。

$$【毎月の返済額 = 借入金額 × 月利 × (1+月利) α乗 ÷ ( (1+月利) α-1) 】 $$

月利=金利÷12

α=返済回数

<融資条件>

※月利とは一ヶ月あたりの利率・利息のこと

上記の融資条件で2,500万円の物件を購入する場合、毎月のローン返済額は約8万円となります。

ステップ③毎月の収支を計算する

毎月の収支の計算式は以下のとおりです。

$$【毎月の収支 = 家賃 – 経費 -ローン返済額】$$

それぞれ値を入れると、

$$「家賃10万円 – (管理費0.5万円 + 修繕積立金0.6万円) – 毎月のローン返済額8万円 = 0.9万円」$$

となります。

毎月の収入額は9,000円という計算です。

なお物件の管理方法については、

自主管理と不動産会社に管理を委託する方法の2通りがあることを知っておきましょう。

空室リスク回避など安定的な運用を考慮すると、

少々の委託料を支払う形で不動産会社に委託するほうが

トータルコストが安くなるケースが多くなっています。

ステップ④諸費用を含めた具体的な計算をする

物件を購入する際は物件価格にに加え、以下の諸費用がかかることを押さえておきましょう。

<諸費用の一例>

  • 仲介手数料
  • 印紙代
  • 登記費用
  • 融資手数料

これらを合計した諸費用の目安は、物件価格の7~10%となります。

2,500万円の物件を購入する今回のシミュレーションでは、諸費用として175~250万円が必要です。

不動産投資のキャッシュフロー、帳簿上の金額や利回りとどう違う?

利回りとキャッシュフローの違いとは?

キャッシュフローは、現金など、
すぐに使える手持ちの資金のことですが、
帳簿上の数字は、
取引が成立した時点を基準にして収入や費用
(税務上損金処理できるもの) を計上したものです。
成立の時期をベースにしていますので、
多くの場合、
実際のキャッシュの流れとは異なります。

不動産投資でキャッシュフローが重要な3つの理由

① 手元の資金を把握し、設備投資や事業拡大に充てられる

不動産投資では、
ローン返済や修繕費などの支出がありますが、
毎年の確定申告では
実際に支払っていない減価償却費を経費として計上します。
そしてローンの元本返済は計上しないため、
正確なキャッシュフローが把握できません。
キャッシュフローを計算することで、
手元に残った資金が分かり設備投資や
事業拡大に充てることが可能です。

② 急な支払いに柔軟に対処できる

不動産投資では災害による建物の損壊や、
予想以上に設備が劣化していたなど
急な出費が発生することがあります。
キャッシュフローが
プラスの経営を心掛けることで、
手元に現金が残り急な出費に対応が可能です。

③ キャッシュフローが大きいと売却価格が高くなる可能性がある

投資用物件の価値は、

実質利回りやNOI(Net Operating Incomeの略。純収益という意味で、収入(賃料)から、実際に発生した経費(管理費、固定資産税など)のみを控除して求める。)などに加えてキャッシュフローも重要な判断材料です。

キャッシュフローが大きい = 手元に残る金額が多い物件

は高く評価され、

売却時に価格が高くなる可能性があります。

キャッシュフローがマイナスになった時の対処方法

入居率を改善する

空室がある場合は、まず入居付けをするところから始めましょう。

広告媒体や内覧の方法を見直し、

入居希望者が気軽に物件情報を得られるよう気を配ることが重要です。

家賃を上げる

空室がなににも関わらずキャッシュフローがマイナスになっている場合は、

家賃アップが可能かどうか検討しなければならないでしょう。

しかし、

相場を大きく外れて高い家賃に設定したとて、

入居者は来ません。

入居者がつかず、空室を増やしてしまうことにもなります。

経費を削減する

今度は支出を減らすことを考えてみましょう。

不動産投資にかかっている経費を再度見直し、

削減できるところがないか検討します。

特に以下のような対策が有効です。

詐欺にあわない為には自分の違和感を信じることが大切

無料相談であなたの不安を解決いたします

違和感を感じたり、分からない事が1つでもあれば話をストップさせましょう。

お客様がご納得いただくまで何度でも解説いたします。
そのために、少しでも疑問に思ったり納得できない点がある場合は、話を進めることをやめましょう。

そしてどんどん質問しましょう。
業者の対応をみて信頼できる会社か見極めるバロメーターにもなります。

やたら質問をはぐらかしたり、根拠もなく「大丈夫です!」というような業者との取引はやめておきましょう。

弊社では、忙しいお客様の都合に合わせた無料相談を行っております。メールはもちろん、隙間時間などを利用した対面でのアドバイスも可能なので、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。